マイホームを検討していると「太陽光パネルはつけるべき?」「蓄電池は必要なの?」という疑問に必ずぶつかります。
我が家も実際に悩んだポイントでした。今回は、共働き+夫はフルリモート勤務+オール電化家庭というライフスタイルを前提に、蓄電池を導入すべきかどうかを整理しました。
太陽光パネルと蓄電池の役割
- 太陽光パネル:昼間に発電して家庭で使う/余った分は売電できる
- 蓄電池:昼間に発電した電気をためて、夜間や停電時に使える
つまり太陽光だけでは「昼間しか恩恵を受けられない」ですが、蓄電池を組み合わせることで「夜間や災害時」にも電気が使えるようになります。
蓄電池のメリット
- 夜間に電気を買わずに済むため、電気代削減につながる
- 災害や停電時に電気が使える安心感
- 電気料金の高騰や売電価格の下落に備えられる
- 補助金制度を利用できる場合がある
蓄電池のデメリット
- 初期費用が高い(100〜200万円前後が一般的)
- 寿命があり、10〜15年で交換が必要になる
- 費用対効果が低く、回収年数が長くなりやすい
- 後から設置できるため「今すぐ必須」ではない
共働き+フルリモート家庭の場合の判断ポイント
一般的な共働き家庭では日中ほとんど家にいないため、発電した電気は売電に回りがちです。その場合、夜に電気を使うため蓄電池があると効果的です。
しかし我が家は夫がフルリモート勤務。日中も在宅していて、パソコン・エアコン・Wi-Fiなどの電気をそれなりに使います。
つまり、太陽光で発電した分を日中に自家消費できる割合が高く、蓄電池を導入しなくても十分に電気代を節約できると判断しました。
オール電化家庭と太陽光の相性
さらに我が家はオール電化を採用しています。家庭の電気消費の中でも特に大きな割合を占めるのが給湯です。
従来のエコキュートは「夜間電力が安いプラン」を前提に、夜にまとめてお湯を沸かす仕組みが主流でした。
しかし最近は電力の需給バランスの変化により「夜間電力=安い」という構造が崩れつつあります。
そこで登場したのがおひさまエコキュートです。これは太陽光発電の余剰電力を利用して日中に給湯する仕組みで、発電した電気を無駄なく使えるメリットがあります。
我が家でもこのおひさまエコキュートを採用しました。太陽光パネルと組み合わせることで「給湯」という大きな電力消費を効率的にまかなえるのは、オール電化家庭にとって非常に大きな魅力だと感じています。
我が家が出した結論
最終的に我が家では「太陽光パネルのみを導入」し、蓄電池は見送りました。理由は以下の通りです:
- 日中在宅が多く、自家消費率が高いため蓄電池の必要性が低い
- 蓄電池の初期費用が高く、費用対効果に疑問を感じた
- オール電化+おひさまエコキュートで電力効率を高められる
- 将来的に電気自動車を購入すれば“走る蓄電池”として代用できる可能性がある
よくある質問(Q&A)
Q. 蓄電池は後から設置できる?
A. はい、太陽光パネルだけ設置して、数年後に蓄電池を追加することも可能です。価格や補助金の状況を見て判断するのも賢い方法です。
Q. 蓄電池があると停電時は安心?
A. 停電時に使えるのは大きなメリットです。冷蔵庫や照明、スマホの充電などが確保できる安心感は確かにあります。ただし、全ての家電をフル稼働できるわけではない点に注意が必要です。
Q. 電気自動車は蓄電池の代わりになる?
A. 最近は「V2H」という仕組みで、電気自動車を家庭用電源として使えるケースが増えています。将来EVを導入予定なら、蓄電池を無理に設置しなくても代替できる可能性があります。
まとめ
蓄電池は「災害への備え」や「電気代削減」に役立ちますが、費用対効果を考えると今は見送る家庭も多いです。
特にフルリモート勤務で日中在宅が多い家庭やオール電化家庭でおひさまエコキュートを導入している場合は、蓄電池がなくても十分メリットを得られるケースがあります。
これから検討される方は、ご自身のライフスタイルや補助金制度、将来の電気自動車導入の有無もふまえて判断するとよいでしょう。
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