2026年に向けて、国が住宅の省エネ化を後押しするため、新しい支援制度「みらいエコ住宅2026事業」が発表されました。国土交通省・環境省・経済産業省の3省が連携し、新築住宅からリフォームまで幅広く補助金が用意されています。
この記事では、家づくりやリフォームを考えている方に向けて、ポイントをわかりやすくまとめました。
■ そもそも、なぜ今「省エネ住宅」なのか?
政府は2050年のカーボンニュートラル実現を目標に掲げており、住宅分野の省エネ化は欠かせません。
2024年以降光熱費が上がり続けていることもあり、家の断熱性能を高めてエネルギー消費を抑えることが、家計にもメリットがあるという背景があります。
この流れを受け、2026年度の補正予算案に新たな支援制度が盛り込まれました。
■ 新築が対象:「みらいエコ住宅2026事業」
● 大きく3つの住宅タイプが対象
- GX志向型住宅(すべての世帯が対象)
→ 110万円(寒冷地は125万円) - 長期優良住宅(子育て世帯・若者夫婦世帯)
→ 75万円(古家除却で95万円) - ZEH水準住宅(子育て世帯・若者夫婦世帯)
→ 35万円(古家除却で55万円)
※対象住戸は床面積50㎡以上240㎡以下
「子育て世帯・若者夫婦世帯」向けの優遇が大きいですが、GX志向型住宅だけは全世帯が対象なのがポイントです。
■ 新築住宅の補助対象となる主な要件
● GX志向型住宅
・断熱等級6以上
・一次エネルギー消費量を35%以上削減(再エネ含む100%以上)
・HEMSの設置など
● 長期優良住宅・ZEH水準住宅
・断熱等級5以上
・一次エネルギー消費量20%以上削減
■ 補助金の申請期限
補助金は予算に達するまで受付。
遅くとも 2026年12月31日まで(ZEH注文のみ9月30日まで)
■ リフォームにも手厚い支援(3省連携)
① 高断熱窓リフォーム(環境省)
・1戸あたり最大 100万円
・Uw1.9以下など高性能な窓に交換する工事が対象
・事業者が申請して施主へ還元される仕組み
② 高効率給湯器(経済産業省)
・エコキュートなど高効率給湯器の導入を補助
・設備の撤去もセットなら加算あり
③ 賃貸集合住宅の給湯器交換
・5万円〜7万円/台の補助
・賃貸オーナー向けの省エネ化支援
④ 開口部・断熱改修・バリアフリー(国土交通省)
・住宅の断熱性能向上リフォーム
・上限は 最大100万円/戸
・子育て・バリアフリー改修も対象
■ 工事の対象期間(重要!)
すべて「2025年11月28日以降」に工事着手したものが対象になります。
新築の場合は基礎工事から対象になる点に注意。
■ まとめ:2026年は「賢く省エネ住宅を建てる」絶好のタイミング
今回の制度は、これまでよりも新築・リフォームに幅広く対応しているのが特徴です。
特に…
- 子育て世帯・若者夫婦世帯の支援が厚い
- GX志向型住宅は誰でも対象
- リフォームも窓・断熱・給湯器まで網羅
と、家づくりを検討する多くの家庭にメリットがあります。
これから家を建てる、リフォームを考えている方は、今回の補助制度を活用することで、手の届きやすい価格で快適な省エネ住宅を実現できるチャンスです。
続報が出次第、この記事でもアップデートしていきます!

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