はじめに:住宅ローンは「借りた後」が本番です
住宅ローンは、契約して終わりではありません。
本当に大切なのは、何十年もかけて返していく過程で“苦しくならないか”です。
安心してマイホーム生活を送るためには、自分たちにとって無理のない返済計画を立てることが必要不可欠でした。
今回は、我が家が実際に行った返済計画の立て方をご紹介します。
ステップ①:まずは「家計の現在地」を把握
最初にやったのは、今の生活費が毎月いくらかかっているかを把握することでした。
- 家賃や通信費、保険料などの固定費
- 食費や日用品、レジャー費などの変動費
我が家では、家計簿アプリを使って過去半年分を洗い出し、ざっくり平均値を出しました。
ここをあいまいにしたままだと、「返せるはず」と思っていても、いざというときに家計が回らなくなる可能性があります。
ステップ②:「これからの人生」に必要なお金を洗い出す
次に、今後必要になりそうな大きな支出を想定しました。
- 教育資金(習い事・高校・大学など)
- 老後資金
- 車の買い替え、家電の入れ替え
- レジャー費や旅行などの楽しみのお金
「理想の暮らしを続けるには、どれくらい貯蓄が必要なのか?」をざっくり計算することで、
“貯金すべき額”を先に確保するという発想が持てるようになります。
ステップ③:「逆算」して住宅ローンの上限を決める
多くの人がやりがちなのが、
「今の手取り収入から住宅ローン返済額を引いて、残りで生活すればいいか」という考え方。
でもこれは、正直おすすめできません。
数字上は大丈夫に見えても、人間は無意識に楽観視して帳尻を合わせてしまうからです。
(私たちも最初はそうなりかけました…)
むしろセオリーは、“ちょっと悲観的すぎるくらい”でちょうど良い。
ただし、あまりに悲観的にしすぎると、理想の家が建てられなかったり、結果的に性能の低い家を選んで光熱費などのランニングコストがかかることもあります。
現在は法改正も進み、住宅の性能の最低ライン自体が上がっているため、家のコストも年々上昇しています。
単に「節約したい」だけでは、長期的にマイナスになる可能性もあるんです。
我が家が行ったシミュレーション
我が家では、以下のような「ありえそうな未来の変化」を想定して、複数パターンのライフシミュレーションを作成しました。
- 妻が産休・育休に入ったらどうなる?
- 金利が1%上がったらどうなる?
- 子どもが高校・大学に進学したら?
- 太陽光発電を付けた場合、補助金でどう変わるか?
- 高校無償化が続く前提と続かない前提での差は?
こうして条件を一つずつ加えることで、ズレたときの原因がわかりやすくなり、修正もしやすくなります。
もちろん、未来をドンピシャで予測することは不可能です。
でも、「ここがズレてるんだ」とわかれば、方向修正はしやすい。
家づくりは、楽しくあるべきもの
家は人生で一番大きな買い物。
100点の家を建てるのは正直むずかしいです。
でも、失敗したと思ったときに「後悔の少ない選択」をしておくこと、
必要に応じて「方向修正ができる余白」を残しておくことが、何より大切だと感じました。
最初にしっかりと“お金の安全ゾーン”を把握しておくことで、
間取りや仕様、インテリアなどの打ち合わせも、お金の不安を感じずに楽しめるようになります。
家づくりは本来、ワクワクするもの。
不安は最初に払拭して、思いきり楽しんでいきましょう。
おわりに
住宅ローンの返済計画は、家づくりの「見えない土台」です。
ここがしっかりしていれば、どんな家を建ててもグラつきません。
将来の変化を想定して、今からできる準備をしっかりしておく。
それが、後悔しないマイホームへの第一歩になると、私たちは感じました。
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